スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会で、世界遺産の建設に携わる唯一の日本人彫刻家として知られる外尾悦郎さん。
1978年にバルセロナに渡り、45年間にわたってガウディの遺志を継ぎ続けている外尾さんは、2013年にサグラダ・ファミリアの主任彫刻家に就任し
2024年にはバチカンから「ラツィンガー賞」を日本人として初めて受賞するなど、国際的にも高く評価されています。
一体どんな人なんだろう?
時になっている方もいらっしゃるかと思います。
そこでここでは外尾悦郎さんのプロフィールや経歴、妻や子供などの家族構成、そして海外での反応について詳しく調査してみましたのでご覧ください。
- 外尾悦郎のプロフィールと経歴
- 外尾悦郎の妻(比石妃佐子)と子供について
- 外尾悦郎のサグラダファミリアでの作品と功績
- 外尾悦郎への海外の反応と国際的評価
- 外尾悦郎の著書とメディア出演情報
外尾悦郎のwikiプロフィール経歴
では外尾悦郎さんのプロフィールと経歴について紹介致します。
まずは簡単に一覧にまとめてみましたのでご覧ください。
- 生年月日:1953年
- 名前:外尾悦郎(そとお えつろう)
- 出身地:福岡県福岡市
- 職業:サグラダ・ファミリア主任彫刻家
- 現住所:スペイン・バルセロナ
では詳しく紹介していきます。
外尾悦郎の基本プロフィール ①生年月日・出身地
外尾悦郎さんは1953年に福岡県福岡市で生まれ、現在71歳(2025年時点)の彫刻家です。
サグラダ・ファミリアの主任彫刻家として世界的に知られていますが、ご本人は「私は芸術家ではなく石工である」と語っています。
外尾さんは小さな頃から、考えるよりも先に心が反応する方向へと進んでいく性格だったそうです。
福岡という地方都市で生まれ育った外尾さんが、まさか世界遺産の建設に携わることになるとは、当時は誰も想像していなかったでしょう。
外尾悦郎の学歴と経歴 ②京都市立芸術大学から教師時代まで
では次に学歴と経歴について紹介していきます。
まずは学歴について一覧にまとめてみましたのでご覧ください。
外尾悦郎の学歴
- 福岡雙葉小学校附属幼稚園
- 福岡教育大学附属福岡小学校
- 福岡教育大学附属福岡中学校
- 福岡県立福岡高等学校
- 京都市立芸術大学美術学部彫刻科 卒業
外尾さんは地元の福岡県立福岡高校から京都市立芸術大学へ進学しました。
大学を卒業後は、中学校・高校の非常勤講師として美術を教えていました。
この教師時代に、ある工事用の石を見て「石を彫りたい」という気持ちに駆られ、それまで働いていた美術教師を辞めて単身ヨーロッパへ旅立つことになります。
まさに人生を変える瞬間だったと言えるでしょう。
外尾悦郎のサグラダファミリアとの出会い ③運命の1978年
そんな外尾悦郎さんの運命を決定づけたサグラダファミリアとの出会いは1978年の事でした。
1978年の運命の出会い
- 26歳で美術教師を辞職
- バックパック一つでヨーロッパへ
- バルセロナでサグラダ・ファミリアに遭遇
- 「石を彫らせてもらえないか」と直談判
外尾さんがスペインのバルセロナを訪れた時、街を探索していると砂煙を上げる石の教会の工事現場がありました。
それまでの国では、自分が石を彫る姿が想像できずにいたのですが
サグラダ・ファミリアを見て「これだけ石があるし、建築中なんだから一つぐらい彫らせてもらえないか」と頼み込んだそうです。
何か閃光が走った瞬間というのでしょうか。
これ以来、外尾さんはサグラダ・ファミリアの虜となり、1978年のバルセロナ移住から現在まで45年間、今もなお完成へと工事を進めているのです。
外尾悦郎の妻(比石妃佐子)と子供について
では外尾悦郎さんの家族について紹介していきます。
外尾さんは結婚されており、奥様はピアニストの比石妃佐子さんです。
お二人の出会いは非常にユニークで、まさに運命的なものでした。
外尾悦郎の妻・比石妃佐子のプロフィール ①ピアニストとしての経歴
では、まずは奥様について紹介致します。
こちらプロフィールについて一覧にまとめてみましたのでご覧ください。
比石妃佐子さんのプロフィール
- 名前:比石妃佐子(ひせき ひさこ)
- 職業:ピアニスト
- 出身大学:京都市立芸術大学(外尾さんと同じ)
- 専門:スペイン音楽
- 活動拠点:バルセロナ・日本
比石妃佐子さんも外尾さんと同じ京都市立芸術大学を卒業したピアニストです。
妃佐子さんもスペインに魅せられて留学し、バルセロナで外尾さんと出会ったそうですから、運命的なものを感じますね。
現在では世界遺産となり許可が降りなくなった、サグラダ・ファミリア大聖堂でピアノ・リサイタルを1995年に行っています。
拠点はバルセロナですが、日本でもたびたびリサイタルを行って活動しています。
外尾悦郎と妻の出会いのエピソード ②サロンパスから始まった運命
外尾さんと妃佐子さんの出会いは、非常にユニークなエピソードがあります。
外尾さんを取材に来ていた方がちょうどピアノコンクールを受けに来ていた妃佐子さんと出会い、「サロンパスを持ってないか」と聞かれました。
ピアニストである妃佐子さんは肩こりや何かを治すものを探していたのです。
外尾さんがサロンパスを渡したところ、妃佐子さんがお礼に来てもらい、それから今は死語になりましたが文通などが始まり、結婚に至ったそうです。

まさにサロンパスがきっかけで始まった運命の出会いだったのですね。
外尾悦郎の子供について ③家族構成と現在
ではそんな二人にこどもがいるのかどうか調査してみました。
こちら一覧にまとめてみましたのでご覧さい。
外尾夫婦の子供について
- 外尾夫婦には子供がいる
- 年齢や名前などの詳細情報は非公開
- 長い間子供ができなくて悩んでいた時期があった
- 子が授かる有名な場所に行ったらすぐに妊娠したエピソード
外尾夫婦に子供はいますが、年齢や名前の情報は公開されていません。 プライバシーを重視されているようですね。
興味深いのは、長い間子供ができなくて悩んでいた時、子が授かる有名な場所に行ったらすぐに奥様が妊娠したというエピソードです。
ご夫婦で目的を持って情熱的に生きているので、願掛けをするとうまく波に乗れてしまうのですね。
外尾悦郎のサグラダファミリアでの作品と功績
では外尾悦郎さんのサグラダ・ファミリアでの具体的な作品と功績について紹介していきます。
外尾さんは1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻に携わり、2013年には主任彫刻家に任命されました。
ガウディの残した設計図からサグラダ・ファミリアに組み込まれる彫刻などの装飾を総監督しています。
外尾悦郎の代表作品 ①15体の天使像と生誕の門
ではここからは外尾悦郎さんの代表作品について紹介したいと思います。
まずは一覧にまとめてみました。
外尾悦郎の主要作品
- 15体の天使の像(生誕の門)
- ラベンダーの芽の彫刻
- 植物の芽の彫刻
- ワインとパンの4メートルのシンボル
現在、生誕の門に飾られている外尾さんの作品『15体の天使の像』は、「天使は石から掘り出されるのを待ちわびていたようだ」と称賛されています。
また、東洋にも天使がいるとの外尾さんの考えから、天使のうち2体は東洋人の顔をしているんですね。 これは外尾さんならではの表現と言えるでしょう。
2000年に完成した「降誕の門」は、2005年にアントニ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録されました。
外尾悦郎の主任彫刻家への道のり ②35年間の軌跡から2013年主任就任
主任彫刻家への軌跡
- 1978年:バルセロナ移住、サグラダ・ファミリアでの仕事開始
- 2000年:「降誕の門」完成
- 2013年:主任彫刻家に任命
- 2024年:ラツィンガー賞受賞
外尾さは図面などを使っていなかったガウディの意図を理解するために、ガウディが伝え続けた情熱を誰よりも必死に勉強してきました。
彫刻家の契約は一年ごとに更新されるシステムですが、これだけ長期に渡って携わる外尾さんは、サグラダ・ファミリアの建設において深い信頼を得ています。 2013年に主任彫刻家になるまでに、実に35年という長い月日がかかっています。
外尾悦郎の現在の活動 ③2026年完成に向けて
現在の活動状況
- サグラダ・ファミリア主任彫刻家として装飾部門を総監督
- 2026年の完成予定に向けて建設を指揮
- 90歳まで石を彫る決意を表明
- 若い世代への技術継承
現在外尾さんは、2026年のサグラダ・ファミリア完成予定に向けて、装飾部門の総監督として日々奮闘されています。
外尾さんは「僕は90歳まで石を彫る」と語っており、まもなく70歳を迎えるとは思えないほど超人的な肉体と精神の持ち主です。
ガウディの真意を今も探し続け、サグラダ・ファミリアの完成に務めている情熱的な生き方には感動を覚えますね。
外尾悦郎の海外の反応と国際的評価
では外尾悦郎さんに対する海外の反応と国際的な評価について紹介していきます。
外尾さんの活動は海外メディアでも大きく取り上げられ、その彫刻技術は「卓越している」「素晴らしい」など、高い評価を得ています。
外尾悦郎のラツィンガー賞受賞 ①日本人初の快挙
ラツィンガー賞受賞の意義
- 2024年9月にバチカンから「ラツィンガー賞」受賞を発表
- 学術研究などで優れた成果を残した人物をたたえる賞
- 日本人として初の受賞
- 彫刻家として初の受賞
2024年9月、外尾さんはバチカンから「ラツィンガー賞」を受賞することが発表されました。
これは学術研究などで優れた成果を残した人物をたたえる賞であり、日本人として、また彫刻家として初めての受賞となります。
この受賞は外尾さんのサグラダ・ファミリアでの45年間の功績が国際的に認められた証と言えるでしょう。
外尾悦郎への海外メディアの評価 ②「卓越した技術」への称賛
海外メディアの評価
- 彫刻技術を「卓越している」と評価
- 「素晴らしい」技術への称賛
- ラツィンガー賞受賞を海外新聞やニュースサイトで報道
- 影響力の大きさを認める声
外尾さんの彫刻技術は海外メディアから「卓越している」「素晴らしい」などの高い評価を得ています。
特に「ラツィンガー賞」受賞については、海外の新聞やニュースサイトでも報道されており、その影響力は大きいと見られています。
外尾さんの言葉「人は疑問を持つことができた時に成長する」は、その仕事への姿勢を良く表していると海外でも評価されています。
外尾悦郎の国際的な受賞歴 ③世界で活躍する日本人として
外尾悦郎の主な受賞歴
- 2002年:リャドロ・アート・オブ・スピリット賞、福岡県文化賞(交流部門)
- 2009年:外務大臣表彰受賞(日本とスペインとの文化交流の促進の功績)
- 2011年:カトリック文化国際賞
- 2012年:ミケランジェロ・ディ・カララ賞、「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」に選出
- 2014年:AEFEによるヨーロピアン・ゴールデン・クロス賞、ガウディ・グレソル賞
- 2020年:文化庁長官表彰
- 2024年:ラツィンガー賞
外尾さんは2012年に、国際社会で顕著な活動を行い世界で日本の発信に貢献したとして
内閣府から「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の一人に選ばれました。
これらの受賞歴を見ると、外尾さんが単なる彫刻家を超えて、文化交流の架け橋として国際的に高く評価されていることがわかります。
外尾悦郎の本や著書・メディア出演
では外尾悦郎さんの著書やメディア出演について紹介していきます。
外尾さんはサグラダ・ファミリアでの体験や、ガウディへの思いを多くの著書で語っています。
外尾悦郎の主要著書一覧 ①ガウディの伝言ほか
外尾悦郎の主な著書
- 『バルセロナ石彫り修業』(1985年、筑摩書房)
- 『バルセロナにおいでよ』(1990年、筑摩書房)
- 『ガウディの伝言』(2006年、光文社新書)
- 『サグラダ・ファミリア:ガウディとの対話』(2011年、原書房)
- 『Sotoo Etsuro Kotonoha 1973-2016-:外尾悦郎彫刻作品集』(2016年)
- 『時の中の自分――サグラダ・ファミリア「石のマエストロ」
魂をはぐくむメッセージ』(2022年、天理教道友社)
特に『ガウディの伝言』は外尾さんの代表的な著書として知られており、ガウディの思想や外尾さん自身の体験が詳しく語られています。
外尾悦郎のメディア出演 ②ネスカフェCMから徹子の部屋まで
外尾悦郎の主なメディア出演
- ネスレ日本 ネスカフェ「ゴールドブレンド」CM(2001年)
- 「徹子の部屋」夫婦で出演(2012年1月17日放送)
- NTTコミュニケーションズCM(2010年)
- 映画『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』(2012年)
外尾さんは2001年、ネスレ日本のネスカフェゴールドブレンドのCM「違いが分かる人」シリーズで紹介されて一躍有名になりました。
また2012年には、妻の比石妃佐子さんと一緒に「徹子の部屋」に出演し、お二人の馴れ初めやサグラダ・ファミリアでの活動について語りました。
主なドキュメンタリー番組出演
- NHKスペシャル『サグラダ・ファミリア 天才ガウディの謎に挑む』(2019年)
- NHK BS『サグラダ・ファミリア〜輝く星の塔 マリアの祈り〜』(2022年)
- 『永遠なるサグラダ・ファミリア 〜”未完”の世界遺産 2023〜』(2023年)
これらの番組を通じて、外尾さんの人柄や仕事への情熱が多くの人々に伝わっています。
外尾悦郎についてのまとめ
ここまでサグラダ・ファミリア主任彫刻家である外尾悦郎さんについて紹介してきました。
プロフィールや経歴についてwiki風に一覧にまとめたものがこちらとなります。
外尾悦郎についてまとめ
【基本プロフィール】
- 名前:外尾悦郎(そとお えつろう)
- 生年月日:1953年
- 出身地:福岡県福岡市
- 学歴:京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業
- 職業:サグラダ・ファミリア主任彫刻家
- 現住所:スペイン・バルセロナ
【家族構成】
- 妻:比石妃佐子(ピアニスト)
- 子供:あり(詳細非公開)
【主な経歴】
- 1978年:バルセロナ移住、サグラダ・ファミリアでの仕事開始
- 2000年:「降誕の門」完成
- 2013年:主任彫刻家就任
- 2024年:ラツィンガー賞受賞(日本人初)
【代表作品】
- 15体の天使の像(生誕の門)
- ラベンダーの芽の彫刻
- 植物の芽の彫刻
【主要著書】
- 『ガウディの伝言』
- 『サグラダ・ファミリア:ガウディとの対話』
- 『バルセロナ石彫り修業』
外尾悦郎さんは「僕は芸術家でない、石工である」と語り、職人としての誇りを持ち続けています。
ガウディの言葉「明日にはもっと良いものを作ろう」を胸に、90歳まで石を彫る決意を表明されています。
2026年のサグラダ・ファミリア完成に向けて、外尾さんの情熱的な取り組みは今後も続いていくでしょう。
海外からも高く評価され、ラツィンガー賞を受賞した外尾さんの活動は、日本人として誇らしい限りです。
ガウディが見ていた方向を見つめていると、人はどう生きていくべきか、なにが本当に大切なものなのか
人間とはなんなのかといった根源的な問いに対する答えがあると外尾さんは感じているそうです。
その姿勢こそが、45年間という長きにわたってサグラダ・ファミリアに携わり続ける原動力となっているのではないでしょうか。
まさに日本の誇りともいえる存在である外尾悦郎さん。
サグラダファミリアは2026年完成と言われておりますが
果たしてその後いったい何を始めるのか、注目でありますね!
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
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